Jazz Maru Journey|音・思索・日常の交差点

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🎧 ジャズ丸日報:中古CDセールで出会った“うるさいピアニスト”

たまたま立ち寄ったショッピングモールの一角で、

小さな中古CDセールが開かれていた。

最近ではもう滅多に見かけない光景だ。

段ボール箱の中に積まれた円盤たちは、

どれも“誰かの思い出の抜け殻”のように沈黙していた。

 

だが、値札を見た瞬間、少し現実に戻る。

昔なら100円コーナーにいた連中が、なぜか580円。

洋楽も軒並み強気。

ジャズを探しても、まるで絶滅危惧種

 

そんな中で一枚だけ手に取った――

バド・パウエル『The Scene Changes』。

ピアノの音に癒やされたい、そんな淡い期待を抱いて。

 

 

 

 

……ところが。

再生ボタンを押した瞬間、俺の部屋は**“唸るおっさんのスタジオ”**と化した。

演奏中ずっと、謎のハミング。

ピアノと一緒に、誰かの魂が漏れている。

調べたら、やはりバド本人だった。

 

> 「せっかく曲はいいのに、このおっさんを黙らせてくれ!」

「ピアノだけ録ってくれ!マスクでもさせて!」

……と心の中で叫ぶ俺(笑)。

 

 

youtu.be



その後、図書館で借りたキース・ジャレット『Creation』を聴いた。

クラシックとジャズの狭間で崩れていくような美しいピアノ。

――そう思っていた矢先、またもや。

 

うぉぉ… んんんん… おほっ……!

 

部屋の後ろで誰かが呻いているのかと思って、思わず目を開けた。

キースもまた“神がかり型のおっさん”だった。

まるでピアノを通してトランス状態に入っている人類代表だ。

 

 

 

youtu.be

 

 

> 「バドが地獄で唸るなら、キースは天国で呻く」




どちらにしても、静寂は訪れない(笑)。

完璧に整えられたデジタル音では届かない、

人間の熱と狂気の呼吸。

 

今日は結局、一枚だけの収穫。

でも、俺の脳内ではいまだに

おっさんのハミングがリフレインしている。

 

静寂を求めた午後に、

残ったのは人間の声と、笑えるほどのリアルだった。

 

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「完璧じゃなくていい。
 少し曇った音の方が、人生は深く聴こえる。」

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